アロマ調香デザイナー齋藤智子です。

ミラノでの怒涛の1週間を過ごし、帰国しました。充実した気持ちとホッとした思いとが入り混じる朝です。

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今回のミラノサローネでの薫りの演出。
この流れを覚え書で記しておきます。

年明け。

京都の伝統工芸職人ユニットGO ONのメンバーの方からご連絡をいただいたことから始まりました。
今年の春のミラノサローネで、パナソニックとのコラボレーションの大きな展示を出すので、その中で使う香りを作っていただけないか、というお話しでした。
とても光栄なことです。とお引受けしてから、京都へ行き、初顔合わせ。

金網つじの辻さん、PanasonicDesignチームの岡部さん、そして話をいただくきっかけの開化堂の八木さんの4人で集まったのは下京区にあるkaikado café。
GO ONのそれぞれの工芸品を使ったインテリア、道具があり、それらを触れられるカフェです。
もともとは市電の車庫だった建物を使ったカフェは、天井までがとても高くて、シンプルだけどこだわりが詰まった空間でした。

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今回のミラノサローネでのインスタレーションの概要。
すでに秋に、京都の町家で発表された手作りの伝統工芸と家電という最先端技術の交わる未来のものづくり。

「100年後も続くものづくりの原点に」

そんなところから、金網つじさんの作られたチタンの網香炉。これで香らせるための香りを、香水やお香とかではなく、アロマでやったら面白いのではないか。そんな内容だったと思います。

しかも選出ポイントは、この人、蒸留までやってるのがおもしろいよね、という、『蒸留』だったということを後ほど聞きました。(笑)
それと、香りを作ることに対する姿勢が似ているのではないかというのもあったようです。

確かにアロマの世界でも、そこまでやっている人は少ないので、若干マニアックなのかもしれません。
ブログなどではあまり多くは語っていないのですが、沢山いらっしゃるアロマの中で、どうやっていったら私が伝えたいことができるだろう。そう思うようになったのは、5年目くらいだったでしょうか。

ちょうど、アロマフレグランスコンテストになんとなく応募したところ、それが賞をいただいたことが大きく意識を変えるきっかけとなりました。

「心地よい匂いを作れる人になりたい」

そこから、また色々な先生や、調香師の方、スクールで体験をしたり学びました。

終わりってないなーと思いながら、でも他の方のブレンド方法を少しでも聞いて、それを自分で実践してみて。

毎日毎日、テーマを決めて、3種類くらいの精油でブレンドを作り。
それを何年か続けてきて今では5000種類以上のブレンドオイルを作っていることになります。

そのくらいやって、いつしか自分自身で「私が作る香り」、という意識付けが出来るようになったんだと思います。そのタイミングでのミラノサローネで使っていただく香り作りのお話。

こうやって考えると、決して一足飛びではなく、地味な地味な作業の積み重ね。それがこんな素晴らしい体験とご縁を繋いでくれたんだと思います。

・・・とはいえ。初回の打合せは、かなり座礁気味。笑

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(kaikado cafe2Fのプライベートバーにて)

アロマって?というお話からスタートしました。

お試しで作っていったアロマブレンドを試していただきましたがどうもピンとこない様子。(笑)

「なぜ混ぜるの?」

こんな質問も。そう、やっぱりそれは聞かれますね。

1本でもシンプルにいい香りもある。にもかかわらずなぜブレンドをするのか?

それはね、、、、とお話しながらも、向かう方向があまり見えないまま、夕食へと突入(笑)。

これも必要なコミュニケーションなのだけどね。

ともかく、幾つかのパターンを作って、それに対してイメージを言ってもらう。

そんな方法で1回ミーティングは終了。

さて、次に続きます。