365日のアロマ 2018/07/12
365日のアロマ | Perfume
アロマを学んだ人なら
きっと見たことがあるこの写真。
この春行ってきたパリのLe musee Fragonard
フラゴナールの香水博物館の展示。
精油を抽出する方法のひとつ
冷浸法。
アンフルラージュ法ともいいます。
ジャスミンやチュベローズなどの花の繊細な香りは
熱をかける水蒸気蒸留法だと香りが変わってしまったり、
香りが取れないので牛脂などに花を貼り付けて、
その芳香成分を移します。
花がしおれたらまた新しい花に交換して10回.20回と繰り返し
脂が飽和状態になったら、最後にエタノールに溶かして香りを取り出す。
という長い行程を経てとれる香り。
これをアブソリュート、といいます。
映画『香水:ある人殺しの物語』。
天才調香師が究極の香水を作るお話。
薄暗いフランス映画ですが、独特の妖しげな雰囲気が好きで、何度も観ている映画です。
この中に、フランスのグラースで行われている、アンフルラージュのシーンが出てきます。
ジャスミンやチュベローズでいっぱいの工房、
むせかえるような濃厚な香りだったんだろうな。
なんて思いを馳せながら
今日のブレンド。
sweetorange
bergamot
jasmine
tuberose
sandalwood
vetiver
濃厚なジャスミンとチュベローズの花を軸に
オリエンタルの雰囲気をプラス。
コクのある香り。
チュベローズは月下香ともいいますが、この文字、それだけで香りそう。