365日のアロマ 2018/08/04
365日のアロマ | 老山白檀の薫り
京都に行くとついつい寄ってしまう香木店。
いくつか老舗香木店がありますが、
今回は松栄堂さんと薫玉堂さんに。
紅い入れ物は愛用している塗香入れ。
塗香は、白檀などの香木を粉にして、それを口に含んだり、体につけて、身を清めるもの。
私は香りが好きで、香水のように使っています。
あとは源氏香図の書かれた末廣。
源氏香ってご存知ですか?
このお扇子は香道の中の遊びの1つ、源氏香の組み合わせの図。
香道は、茶道、華道とならぶ三代芸道。(書道が入る説も)
平安時代から室町時代へ。
武家の時代になり、香は様々な意味を持つものでした。
戦に行くときは、兜に伽羅の香りを薫きしめ、その鎮静効果で冷静な判断を。
万が一首を取られても名香焚き染めることが美学とされていた。
と何かで読みました。薫りってとても重要なものだったんだね。
源氏物語でも『匂い』が様々なシーンで重要な役割を果たしています。匂いと色と。
私の愛読書です。
『匂い』の語源は「丹秀ひ」「丹穂ひ」という説があります。
「丹(に)」は赤色のこと。
においは元々美しく鮮やかな色合いを示す視覚的な意味で使われていたんですね。
匂い立つ
纏う。
艶やかなイメージにも納得。
そんな匂い、薫り、和の香り。
もっと勉強したいなぁと最近強く思う今日この頃。
それにしても白檀の香りを嗅ぐと、
いろいろな想いが押し寄せる。
記憶とつながる大切な薫り。